「安定した環境にいたものの、旧来の働き方にとらわれず新たな挑戦をしていく知人たちを見て、私も挑戦し、変化し続ける人生を歩みたいと思うようになりました」。
大学卒業後、勉強期間を経て東京国税局へ入局。中小企業の税務調査や、調査部で大規模法人の税務調査などを担当した。15年間勤めたものの、挑戦する人生をと退職を決意。M&A仲介会社で1年働いた後に、令和会計社に転職した。
国税局で働いていたというと“税の専門家”に見えるが、本人としては胸を張ってそうとは言えないジレンマがあったという。
「これまで知識が国税に偏っていたため、地方税も含めて幅広い税目について扱える仕事に就き、『本物の税のスペシャリスト』になりたいと思っていました」。
国税局を退職後、M&A仲介会社を経験したが、企業価値評価などの仕事をしていて、どこか「実態のないものを操っている」ような感覚を覚えた。生々しい現実もふまえ、現場の最前線で働く企業の人たちと向かい合う仕事をしなければ、真の知識やスキルは身につかないのではという思いがあった。
「これまでは申告書を見てそれが正しいかを確認したり、数字を相手に分析したりする仕事をしてきました。でも、みずからの手を動かして申告書をゼロからつくることはしてこなかった。これからは自分で申告書をつくる力を持ち、お客様の実務を支えていきたい。お客様が日々直面するハードルや課題を解決し、真に頼りにされる存在になりたいと思ったことから、令和会計社に入社することを決めました」。
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