C.I.
2024年入社
税理士
経理部門から、税務の専門家へ。
プロとしての仕事が成長を導く。
“お客様視点”の
姿勢に憧れて
“お客様視点”の
姿勢に憧れて
「大手企業での経理の仕事は、やりがいがありました。決算のたびに毎回お祭りのような騒ぎになって、みんなでやり遂げる喜びがあった。それでも仕事と育児の両立がどうしても難しくなってしまって。でも、退職してしばらくして『税に関する仕事がしたい』という思いが沸々と湧いてきたんです」。
大学卒業後、大手生命保険会社に入社。経理部で長く勤めたものの、育児のために12年間勤めた会社を退職した。
育児のかたわら簿記の勉強を続けており、全経簿記検定上級に合格。全経簿記の上級を取得すると、税理士試験の受験資格が与えられる。“試しに受けてみよう”と思って受験した会計学科目に合格。本格的に税理士を目指したいと思うようになった。
「経理の仕事で消費税の申告をしたことがあり、もともと税について関心が深かったのです。子どもが小学校低学年のうちに合格する、と目標を定め、予定通り5年かけて試験に合格しました」。
試験の合格発表を経て、すぐに就職活動を始めた。もともと申告を通じて興味を持っていた消費税に加えて、経理部時代はお手伝い程度しかできなかった法人税の申告に深く携わりたいという思いがあって、上場企業の税務を担う税理士法人の説明会やブースを回った。
令和会計社に入社した決め手は、その会社説明会に参加したことだという。先輩社員のプレゼンテーションのスマートさに感動した。
「相手の視点に立ち、難しいことを噛み砕いて解説する様子に、日頃のお客様への姿勢を感じ『ここには税務のプロフェッショナルがいる』と直感しました」。
その直感は大当たりだったという。
「高度な専門性を持つ人が集まりながらも、フランクで温かい職場です。以前は大企業で働いていたので、部署が違うとまったく関わりを持たないことが普通でした。でもここは部署を超えた交流が盛んで、さらには代表との距離も近く、家族のような雰囲気を感じています。メンバーの半数ほどが女性でキャリアに多様性があることも魅力です」。
「社内の業務」から
「お客様のため」
責任とやりがいを
強く感じられる環境
「社内の業務」から
「お客様のため」
責任とやりがいを
強く感じられる環境
入社して1年未満で、大規模な企業の税務申告や決算作業など、様々な業務に携わった。上場企業特有の複雑な税務論点のある事例や、大企業ならではの税務申告調整項目がある案件を早いうちに経験できたことも、自分のプラスになったと感じている。
もっともダイナミックに変化したのは、仕事を通じて自分が誰に、どのように貢献するのかという意識だった。
「経理部にいた頃は、自分の所属している会社のための作業でしたが、今は毎回異なるお客様のために、高度な専門知識をサービスとして提供し、報酬をいただく立場です。プロフェッショナルとして働く責任も、やりがいも、これまでになく強く感じます」。
5年かけて勉強はしてきたものの、実務となると座学通りにはいかない。調べれば大きな考え方やルールはわかるが、実際に運用するとなったときに「これはどう考えれば良いのだろう?」「この解釈で問題ないのだろうか?」とわからないことが山ほど出てくる。
そんなときには迷わず、事業部を率いるパートナーに相談しに行くという。「このような考え方で、このような着地点を考えていますが、問題ないでしょうか」「過去に同様の事例はありますか?」などと遠慮なく聞く。自分だけではなく、会社に蓄積された知見を使って、顧客の問題を解決していく。
「実際に仕事を始めて、税理士の仕事は、杓子定規にルールを当てはめていくようなものではないとよくわかりました。法律と現実の間、時にはかけ離れてしまうこともある2つの間にどのように線を引くのかを考えるのが、私たちの仕事の醍醐味だなと。お客様に回答をお伝えしたとき『大変よくわかりました』と納得してもらえると、ああ、税理士になって良かったと嬉しく思います。日々、やりがいを感じています」
専門家でない人たちにわかりやすく伝える、
それが真のプロフェッショナル
担当する顧客ごとに、学ばなければいけないことが多くあるはずだが、その苦労よりも「様々な業種業態の企業に携われること、それ自体がとにかく嬉しいんです!」と、満面の笑みを見せる。
「様々なタイプの申告書を書けることが、楽しくて楽しくて(笑)。消費税ひとつとっても納付、還付、簡易と、色々なパターンがあります。さらに会社の規模や業態によって、様々な優遇制度や法改正が絡んでくることも。ありとあらゆる企業の税務に携われるこの喜びは、過去の経理時代には味わえなかったものです」
顧客によって業種業態、さらに企業文化や風土、社内のルールなど何もかもが異なる。事業内容も、税の面から見て留意しなければいけない事情も、その都度インプットしていかなければいけない。お客様から質問や相談をもらったら、その意図は何なのか、どのようなやり取りを重ねていけば正確な確認作業ができるか、などを想像しながら向き合うことを心がけている。
さらに相談内容について紋切り型で回答するのではなく、その企業の担当者が理解しやすいような伝え方をしたいと考えている。会社説明会で見事なプレゼンをして見せた先輩のように、相手を見ながら、相手の理解度に合わせて伝えること。難しい専門知識を誰にでもわかるように伝えられるのが、プロフェッショナルだという思いがある。
「資格を有する者として、専門家でない方に対しても、正確に、的確に、そしてわかりやすく情報をお伝えすることが使命だと思っています」。
経理担当者に寄り添い、
信頼される存在に
経理担当者に寄り添い、信頼される存在に
顧客とのやりとりで強みに感じている点がある。それは、企業の経理部門で働いた経験があることだ。
「経理社員の頃は、決算に必要な書類を準備して税理士にお送りするといった仕事もしていました。だから、税理士になった今も、特に経理のご担当者のお立場やご苦労を自分のことのように想像できるのです。たとえば書類ひとつを私のもとに届けるのに、きっと社内で様々な調整をなさったのだろうな、ひょっとしたら関連部署からなかなか資料が届かずにあれこれと大変な思いをなさったのでは……なんて考えてしまって」
そうした想像力が働くからこそ、相手の立場に寄り添ったやりとりを心がけている。そして、経理担当者がつまずきがちな内容や、わざわざ相談するのは気が引けるが悩みがちな点についても、先回りして「この資料に書いてありますよ」などと伝えるようにしている。そうした細やかなコミュニケーションを通じて、経理のご担当者に寄り添い、信頼される税理士を目指している。
思えば長く勤めた会社を辞め、育児のかたわら勉強していたときは、不安もあった。
「目標通り5年で資格を取得できたとして、資格を取得できる頃には40歳。そこからキャリアを築けるか?と不安でした。でも今は……、タイムマシーンに乗って、あの時の自分に、今の自分を見せてあげたいです。大丈夫だよ、40歳からでもこんなにたくさんの挑戦ができるし、成長していけるよ、って。特に、様々な大企業の幅広い業務に携われるこの環境を、本当にありがたく思っています。機会を得て、確実に成長していけるはず。広く、深く、税務の知識と経験を得て、お客様の力になっていきたいです」。
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