「大手企業での経理の仕事は、やりがいがありました。決算のたびに毎回お祭りのような騒ぎになって、みんなでやり遂げる喜びがあった。それでも仕事と育児の両立がどうしても難しくなってしまって。でも、退職してしばらくして『税に関する仕事がしたい』という思いが沸々と湧いてきたんです」。
大学卒業後、大手生命保険会社に入社。経理部で長く勤めたものの、育児のために12年間勤めた会社を退職した。
育児のかたわら簿記の勉強を続けており、全経簿記検定上級に合格。全経簿記の上級を取得すると、税理士試験の受験資格が与えられる。“試しに受けてみよう”と思って受験した会計学科目に合格。本格的に税理士を目指したいと思うようになった。
「経理の仕事で消費税の申告をしたことがあり、もともと税について関心が深かったのです。子どもが小学校低学年のうちに合格する、と目標を定め、予定通り5年かけて試験に合格しました」。
試験の合格発表を経て、すぐに就職活動を始めた。もともと申告を通じて興味を持っていた消費税に加えて、経理部時代はお手伝い程度しかできなかった法人税の申告に深く携わりたいという思いがあって、上場企業の税務を担う税理士法人の説明会やブースを回った。
令和会計社に入社した決め手は、その会社説明会に参加したことだという。先輩社員のプレゼンテーションのスマートさに感動した。
「相手の視点に立ち、難しいことを噛み砕いて解説する様子に、日頃のお客様への姿勢を感じ『ここには税務のプロフェッショナルがいる』と直感しました」。
その直感は大当たりだったという。
「高度な専門性を持つ人が集まりながらも、フランクで温かい職場です。以前は大企業で働いていたので、部署が違うとまったく関わりを持たないことが普通でした。でもここは部署を超えた交流が盛んで、さらには代表との距離も近く、家族のような雰囲気を感じています。メンバーの半数ほどが女性でキャリアに多様性があることも魅力です」。
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